浄化槽管理者は、浄化槽の機能を正常に保つため、浄化槽の維持管理(保守点検・清掃)を実施することが義務付けられています。
保守点検
保守点検とは、浄化槽の健康管理です。
浄化槽は微生物の働きによって汚水を処理する施設ですから、まさに「生き物」です。 微生物が活躍しやすい状況を常に保つ必要があります
特に微生物に酸素を供給するブロワーなどは休みなく連続運転されていますから、きめ細やかな点検が必要となります。
また、消毒薬等の消耗品は定期的に補給、交換が必要です。
さらに、各装置の点検を行うことにより、浄化槽の清掃を行うべき時期を判断することも保守点検の大切な役割です。
このように保守点検は浄化槽の機能を正常に保つ上で極めて重要です。 保守点検は、浄化槽法に基づいた技術上の基準に従って行われなければなりません。 知事の登録を受けている専門業者に委託してください。
保守点検の主な内容
- 浄化槽の使用状況の確認
- 浄化槽の各装置の点検、調整
- 浄化槽の水質の測定
- 汚泥の調整、移送
- 清掃時期の判断
- 消毒薬の点検、補給・交換
清 掃
清掃とは、浄化槽に発生した汚泥などの引き出し、調整およびこれらに伴う機器類の洗浄、掃除などの作業を言います。
スカムや汚泥が過度に蓄積されると、浄化槽の機能に支障をきたし、十分に処理がされなかったり、悪臭の発生する原因になったりします。
このようなことにならないために、スカムや汚泥を槽外へ引き抜き、付属装置や機械類を洗ったり、 掃除することが必要となります。
清掃とは、このような作業のことを言いますが、浄化槽を適切に維持管理していく上でとても重要であり、浄化槽法により年1回以上実施することが定められています。
清掃は、浄化槽法に基づいた技術上の基準に従って行われなければなりません。 市町村長の許可を受けている専門業者に委託して下さい。
清掃の主な内容
- それ以外の槽は、汚泥やスカムを適正量引き抜く
- 引き抜き後、必要に応じて付属機器類の洗浄・掃除を行う
- 汚泥の調整、移送
- 清掃時期の判断
- 引き抜き後、張り水を行う